居間の鯉〜祖父の芸術

2012年 06月 06日

思い出の中で生き続ける懐かしくも愛しい祖父は最初の絵の先生でもありました。画号は「陽信」という彫金師。いまでも居間の壁には私の七五三のときに彫ってくれた鯉が優雅に泳いでいます。今日は部屋の掃除で、久しぶりにその作品を掃除していると、ふと遠い日の思い出が蘇りました。
遊びにゆくと、幼い私はいつも祖父の仕事場に座りこみ鏨(たがね)で銅板を打つ真似をしました。時に、祖父は作品が完成すると三つ揃いのスーツを着て作品を風呂敷に包んで出かけて行く。遊びに行った日は昼過ぎまで制作し、私を連れて散歩に出かける。祖父に手を引かれ下駄の音を聞きながら夕暮れの道を歩いた思い出が居間の絵の中から静かに浮かんできます。
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by ogatajun | 2012-06-06 22:08 | Comments(0)