プレビュー内覧会でのギャラリートーク

2013年 05月 05日

Tobin Ohashi GalleryではじまったINFINITY色無界〜個展。内覧会は様々な方々にお出でいただきました。途中、ギャラリストの大橋氏の司会で突然ギャラリートークをすることに。
私のような抽象を描く作家の個展では、お客様にお話しする事は大切な事とギャラリーの方も考えての流れ。作家の思いは幾度となくお話してきたけれどもいつも難しい。絵は常に見たままの世界。一生懸命説明しないと理解されないビジュアルアートとは何だろう?そうではなく、楽しく観ていただくためのキーワードということなのだ。
抽象絵画のテーマはやはりどんなに説明しても抽象的な側面はあると思う。私の作品は、日本庭園、枯山水などをテーマにしている。庭園は人が造った自然の世界、私の絵画も「自然の有り様」その姿を私の感性で現していると言っていい。どちらも観てくれる人があり「造られた自然」だ。そんな庭園と絵画は昔からシンクロしている。
季節によって変わる自然の姿は美しいけれど生々流転、美しさは変わってゆく。花の芽が出て、やがて花が咲き美しさが映え、枯れてゆき土に帰る。華やかな色から、やがて腐り枯れてゆくものにさえ美しい名前を付ける昔の日本人の感性、そのような細やかな心を自分の色作りの糧にし、また、コンセプトであるとも言える。庭園は季節や時間によってその様子が変わるだけでなく、見る人の心の状態によってもその姿が変化してみえるだろう。いつもと同じはずの姿は気がつかないうちに変化してゆく。絵も見る人によって、絵の中の形や色が、生き物や景色に観えたりもする。観る人の感性があって造られた自然の形象は成立するといえるだろう。だから固定した具体的な場面や形象であるより、作家自身の感性とともに、見る方々の感性によって広がりながら成り立ち存在するという造形といえないだろうか。私にとって、そのような作家の心の断片を理解していだだく一つのツールが日本庭園であるというお話。
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by ogatajun | 2013-05-05 22:31 | Comments(0)