潮入りの庭〜汐留の高層階から

2014年 06月 29日

先日、ギャラリーのオーナーの方々よりお招きに預かり、汐留のコンラッドホテルで優雅な結婚披露のお祝いのパーティーに参加させていただきました。フロアのまどからふと目を落とすと、浜離宮が見える。湾岸に住む私には学生時代から馴染みの空間だ。芝濱にある芝離宮とともに浜離宮は潮入の池をもつ江戸時代の代表的な大名庭園だ。潮入の池は、海辺の庭園で通常用いられていたいわゆるお庭の様式で、潮の満ち引きひよって景観も変わる風流なスタイルだ。旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園なども大昔は潮入の池だったと聞く。でも現在、実際に海水が出入りしているのは、この浜離宮だけ。海の水が入ってくるだけに、園内からよく見ると州浜や池の周囲は良く手入れがされ、常にしっかりと造園されている。ここはその昔、将軍家の鷹狩場でもあり、その後代々将軍家の持ち物になり海を埋め立てて優雅な浜御殿となっていった。十一代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成したという。国の特別名勝及び特別史跡に指定されている名庭園だけど、当時この庭を造園した作庭師や庭師などの人々は数百年後に高層ビルから見下ろされるとは夢にも想わなかっただろう。海に面したお庭は、海岸を借景に美しく造形し、雲形の池の美しさも俯瞰してみてなるほど納得。歩いて観るのとはだいぶ趣が違う。庭造りに関わった人たちに、この見下ろしてみる景観の美を見せたいなあと話しつつ‥思いを巡らせました。
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by ogatajun | 2014-06-29 15:16 | Comments(0)