祖父の鍾馗

2017年 04月 27日

四月も、あっという間に終わってしまう。怪我の具合は治療の甲斐もあり、もうじき包帯も外れる。まだしびれが残るが日に日に良くなっている。一時は痺れもひどく、切れた神経は戻らないのかもしれないと覚悟したけれど、ご心配をいただいた皆様に深くお礼を申し上げます。新しい筆の持ち方も開発しなきゃならないかと思ったけれど、自然治癒力はすごい物だ。
先月今月と、日本画の展覧会に出かけた。文化村の暁斎展と芸大美術館の雪村展。雪村は革新的と言われた画家だがひときわ際立つ上手さが第一印象だ。河鍋暁斎は、幕末から明治を生きた絵師。時代も違うがかなり新しい感じだ。漫画のような表現が魅力的だ。日本にはやはり昔からこのような審美眼があったのだろう。その中にカラスを周到に描いたシリーズがよかった。また、鍾馗様をいろいろな表現で描いた作品も面白かった。それを観て祖父の作品を思い出した。

祖父は花鳥風月を描いた画家、画号は陽信という彫金師だった。明治時代に生まれ、大正〜昭和と活躍した人だ。家に帰ってから祖父の分厚い画帳を久しぶりに観てみる。素描や彫金の下絵が無数に描かれている物だ。今とは当然、画題は違うが、やはり鍾馗は画題として良くえがかれたものだったようだ。その他にも鳥獣戯画や人物、花鳥風月をはじめ、いろいろなモチーフが描かれていた。祖父の作品は、ほとんどが人手に渡り、私の手元には数点しか残っていない。祖父の数少なく残った作品や、その他の素描や肉摺りなど資料は私がすべて保管しているがいつかは整理してみたい。
さてさて、もうすぐ五月。少ししびれが続いているが、明日もアトリエで新作に取り組みたい。
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by ogatajun | 2017-04-27 00:05 | Comments(0)