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四国で講演

2019年 02月 12日

四国で講演

先月シンガポールのギャラリー内で油彩画の技法材料の歴史や、絵画のコンディションをいかにして理解するかというトークをしてきました。絵画作品の組成、状態のお話は、やがて私の作品の描画方法に及び、皆さんに大変興味を持っていただく機会となりました。改めて作品について、作家が話すことの重要性を学びました。

今月は、愛媛県の博物館学会にお招きいただきまして、講演するご縁を得て、お話して参りました。

昨年は、列島各地で不穏な天候に悩まされました。西日本では豪雨災害に見舞われ深刻な被害を受けるという災難がありました。

このブログではあまり触れてきませんでしたが、私は絵画修復にも携わる画家であり、今回は私どもの工房で、四国は西予地区で発生した豪雨で被災した絵画を修復する運びとなりました。それがご縁で今回、博物館学会にお招きいただき、お話をさせていただくことになりました。

先の東日本の震災においても災害の対応は非常に難しく、今でも各地で専門家が深刻な対応を続けています。講演では豪雨災害を例に適切に対応するには?という難しい問題に、やはり作品の材質や組成、加えて常日頃、状態を把握しておくことが大切だということをテーマにお話させていただきました。難しい内容を、この発表で皆さんとともに、現実的に考える機会になりました。私にも多くを学ぶ良い機会となりました。皆様に感謝、ありがとうございました。

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by ogatajun | 2019-02-12 18:01 | Comments(0)