人気ブログランキング | 話題のタグを見る
古都で観る。長谷川等伯の涅槃図

2019年 04月 11日

古都で観る。長谷川等伯の涅槃図

仕事で京都に滞在。京都には時々歩きにくる。春はご開帳シーズンだ。上京区にある本法寺で長谷川等伯の描いた巨大な涅槃図が収蔵されている。重要文化財のこの作品は、この春、実物のご開帳ということで訪ねた。

10メートルという巨大涅槃図は以前に尋ねた折はコピーが吊るされていた。

故郷の、能登から京都に移り住んだ等伯は本法寺に住んで活躍した。だが絵師として有望視されていた26歳の最愛の息子を亡くし、絵筆をも捨てた等伯といわれたが住職に励まされ、この偉大な作品を描いたという。画面左方に描かれてた等伯自身と言われる木陰に佇む自画像は、あまりにも悲しそうに見える。表装の軸、柱の部分は布生地ではなく、等伯の肉筆の花模様だ。そしてこのお寺には、光悦作と言われる極めて珍しい庭が残されている。。つづく。

涅槃図写真は日本経済新聞電子版20173/24より

古都で観る。長谷川等伯の涅槃図_a0250454_22162766.gif


by ogatajun | 2019-04-11 21:56 | Comments(0)