2018年 07月 21日

今年もすでに後半。アトリエの引っ越しから始まった年だったが、新しい制作の場にもようやく慣れたところ。エアコンの効きの悪い夏の制作現場は、体力を必要以上に消耗し3キロも減量してしまった。この秋からの発表や企画のための制作を毎日繰り返す。春先から新作の実験は失敗の連続に陥っている。かなりの量のカンバスを廃棄してきた。考えている事、やろうとしている事と、出来る事が一致せず、いつも冷静であるはずが、ちょっと歯車が狂っている。
春先からはインテリア関係、レジデンスやホテルのパブリックアートの仕事もいくつか頂戴し、それはまた別のチャンネルで挑戦し制作を続けている。具体的な注文制作は実力を発揮しやすいものだ。目的地がはっきりしている旅のようなもの。でもキュレータの方や、設計の方の意見を聞いて具体的な形にする難しさもあるが、それが自分の仕事と思っている。
そのなかで、たまたま姫路に出来る新しいホテルのお仕事を頂き、作品を納品した状況を観てきた。実は姫路は以前から取材しようとまっていたところ。姫路城の傍らに「好古園」という九つに分かれた庭園を持つ、お城を借景にした珍しい庭がある。わりと新しく造成されたところではあるが、お城周囲の発掘調査で明らかになった武家屋敷や通路などの地割りの遺構を活かし造営された庭園だ。その中でもお屋敷の庭は優雅ですてきな空間。また、「茶の庭」も美しく、白壁の白鷺城を借景とした洒落た茶庭だった。姫路城の話はまた次回にでも。
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# by ogatajun | 2018-07-21 15:47 | Comments(0)

2018年 05月 12日

ルドン展にようやく行ってきた。いろいろな展示のある中これだけはという物の一つに数えたい展覧会。若い頃から好きだった作家だ。暗く独特な世界を描いたルドンは意外とパブリックワークやインテリアなどに携わった仕事を数多くこなしていた。1893年にルドンと面識を持ったロベール・ド・ドムシー男爵の依頼による城館のレストランを飾った16点の壁画は圧巻だ。
また装飾画やついたてやイスのデザインなどにも関わりすてきな作品を残している。美しい色彩は幅広い仕事に反映されていた。
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# by ogatajun | 2018-05-12 13:39 | Comments(0)

2018年 04月 15日

八丁堀にあるFUMA CONTEMPORARY TOKYOで金子國義さんの個展「夢の中」が開催中。生前ご縁のあった金子國義さんの展覧会を楽しんできた。
今日は夕方からギャラリーにてトークショーが開催され、四谷シモンさんが「金子國義」について語った。聞き手は金子さんのご子息の金子修さん。四谷シモンさんの話は、金子國義さんとの出会いの頃のエピソードや、当時からお付き合いの会ったあったコシノジュンコさん、横尾忠則さんらとの当時の面白い物語や、金子さんと澁澤 龍彦さんとの最初の出会いや、澁澤さんが語った最初に作品を観た時の強い印象を思い出すように話しておられた。
今回の展覧会は、あるコレクションからのもので、60~70年代の作品がずらりと並んでいる。会場には四谷シモンさんの人形作品も展示されていた。。。
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# by ogatajun | 2018-04-15 19:24 | Comments(0)

2018年 03月 21日

新聞の記事を見て観てみたくなり、アトリエからそう遠くない六本木一丁目の木島桜谷展に行ってきた。
この作家は動物画では第一人者のような方で、様々な作品が展示されていたが、紙面に紹介されていた「寒月」と題された作品は左右に広がる画面に、夜の竹やぶに一匹狼ならぬ一匹狐が歩く静寂な夜の景色を表している。孤独な野生の狐が描かれた夜の景色が美しい。銀箔を巧みに使い薄く煙のような色彩が夜の色を演出している。素晴らしい作品。これは見に来てよかった!と感服。夏目漱石のあまり芳しくない評価が残るこの作品だが、構成や色彩も素晴らしい。桜谷は夜の色を苦心したということを言っていたらしいが、巧みに表現されていた。たぶん描いた当時より銀色は枯れて良い味も出ているのだろう。近くには、金箔地に描かれた墨彩のような作品が素晴らしい筆勢で描かれている。迷いなく描ききっている感じ。
とても感心して帰ってきたが、そういえば、絵画に造詣の深い夏目漱石は吉田博の模写についても「三四郎」の中であまり感服しないと書いていた。吉田博のこの「メニッポス」というベラスケスのオリジナルから描いた模写は近くで見たりエックス線の資料も観た事があるが、模写にしては迷いや描き直しが見られない、一気に描いたような印象の作品だった。当代、様々な画家が試みた模写に比べると圧倒的に「巧い」という印象だ。しかし模写はいろいろな目的があって描く物だから良い悪いでもないのだろうけど。また模写は写しだけど、逆に描いたその人を感じることもできる。
おっと、話がそれたが、木島桜谷の世界とても良い刺激を受けてアトリエに戻った。
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# by ogatajun | 2018-03-21 14:42 | Comments(0)

2018年 02月 02日

この冬は寒い。ついに風邪をひくことになってしまった。お医者様に行って薬を頂く。そうこうしてアトリエの引っ越しは無事に終わったところ。20年以上使ったアトリエに別れを告げて新しいアトリエへ。なかなか見つからなかったアトリエだったが、運良く同じ港区に小さな倉庫が見つかり無事に引っ越してきた。けして便利な造りとはいえないけれど、都内だし、私の制作アトリエとしては十分。贅沢は言えない。
毎年引っ越ししているようだけれど、引っ越しが好きなわけではなく、住居にしてもインフラの故障が原因でいられなくなり、アトリエも家主と不動産業者の判断でしかたなく引っ越しということになった。でも引っ越しのおかげで頭の中の整理や、資料の整理整頓になった。また、ちょうど環境を変える良い機会だったのではないかと思っている。
さて、今年の計画を軌道に乗せなければ〜。。

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# by ogatajun | 2018-02-02 21:03 | Comments(0)