2012年 05月 11日

来月は、また発表だ。ちょっと気持ち、心を込めて過ごしています。。ここ数週間は、個展の作品やらその他いろいろな制作でアトリエが散乱気味。新作や作り立ての支持体や紙、パネル、カンバス、あちこち出しっ放しの絵具のポットなど、こりゃ整理が悪いだけだよ。気分もちょい乱れ気味。今日は良く眠ろう。。。今晩は大量に作った絵具の整理をしてきた。この絵具は古い溜池のイメージで作った灰緑色だ。濁っているようで透明な美しい池の色相。庭園の池は場所、また季節によって色が異なる。以前、古都で観た古い寺の裏庭の池は美しかったなあ。。。うっそうとした森の中にある詫びた鼠色の溜池。今度の発表では池のイメージから出発して創った色の作品が数点。抽象でも具体的な出発点の作品はある。絵に成っていくまでの思考はさまざま。どこで着地するかわからないこともある。
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「利休鼠池」〜尾形純展より
# by ogatajun | 2012-05-11 00:09 | Comments(0)

2012年 04月 16日

次の展覧会に向けて制作の日々。あっという間に時間が消えてゆく。次回の大作は先の三越のインテリアコラボで発表した「紅緋の仮山」の新連作。今日は夕方からアトリエ入り。ここ数日の制作で疲れもたまり、何か甘い物がむしょうに食べたくなる。ということで手に入れたたいやき。三田のアトリエからも歩いて買いにいっちゃいます、この辺でも有名な、麻布十番の浪花屋総本店のそれだ。久しぶりでおいしくいただきました。浪花屋は昔から時々買っていただいてます。その昔、ちょっとおっかないおじさんがいて、お店を切り盛りされていましたね。いきなり行ってもなかなか買えず、私はよく電話して予約してから買いにいきます。そのほうが待たないから。あんが甘すぎず、なんとなく濃褐色の色もいい。なんかね、やはり制作期間は甘い物、もの凄く食べたくなるときありますよね。
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# by ogatajun | 2012-04-16 22:49 | Comments(0)

2012年 03月 28日

先週末、近代美術館で開催のジャクソン・ポロック展へ行ってきた。日本ではめずらしい展示。ドロッピングやポアリングなどじっくりと拝見、繰り返し試みたテクニックによりペイントは生き物のような放物線を描いてカンバスに辿り着いたことだろう。絵の回りをぐるぐる回って構築したポッロックの画面、やはり観賞するときも平らに置いてみたくなる。また初期の具象と、やがて晩年に表れる具体的な形象の因果もいろいろと想像した素晴らしい展示だった。
1950年に描かれた「UNTITLED」という作品はちょっとおもしろい。一見、「書道」のような作品。ポロックは完成後、小さなタッチか汚れなのか、気に入らないスポットを、紙と同じような白い絵具を使って消したようだ。今となって経年や酸化によって灼けて暗色化した紙は、絵具に勝って黄色くなり白い修正絵具だけが白っぽく現れている。巧くいかなかった「書」を修正した?かのように勝手な想像?すると、なんだかおもしろい。しかし偶然の中から現れる形象を厳しく見つめていた製作後のポロックがそこにいるようだった。

ポロックはじめ、さまざまな作家の使ったエナメルやオイルもさることながら、僕らが使う水性の絵具の見せる表情もまさに一期一会だ。乾いてからの絵具の表情がまた一段と変化する。抽象表現では、どれだけ多く絵の中の表情や景色と出会えるかが勝負だと思っている。一瞬にして現れる多くの現象や場面から瞬間的に何かを抽出するのは、肉眼以外の第六感!霊感かな!?意識下の感性さえも総動員しての取捨選択!。体力が無いと気力が続かないこの仕事。やっぱフィジカルだね〜鍛えなければ〜!!
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# by ogatajun | 2012-03-28 22:25 | Comments(1)

2012年 03月 07日

今日から始まった銀座三越の企画展ART in LIFE。たくさんのアーティストの作品が並ぶ。私の作品は、山水シリーズの新作大作「鶯山水」,仮山シリーズ「YARIMIZU-NAGARE-紅緋之仮山」の登場、くわえて「KOKEGOROMO」も出展。その他、多くの作家の方々の魅力的な絵画や立体とともに展示されている。この展覧会にはもう一つの見所、カッシーナ・イクスシー、ロイズ・アンティークスの椅子やソファが並ぶ。絨毯を敷いて住居の空間を意識したスペースもある。面白いです。モダンなものや、いい感じにアンティーク調に作り込んだステキな椅子もある。木の質もよくよく見ると色々だ。家具や椅子の世界も奥深い。そして椅子は座らないとその良さも分からないだろう。でも見かけもいいし座っても「うわ〜」って感じのいいい椅子に、けっこう気に入ったソファも見もつけました。それにしても椅子に絵画がよく似合う。人の身体と人生に深く関わる椅子。絵画も椅子も両方とも人の生活に深く関わるものたちです。まさにART in LIFE。けっこう深いですよ、この展覧会は!高級な椅子達となんとなく距離が近くなりました。。。
(写真は「鶯山水」)
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# by ogatajun | 2012-03-07 23:03 | Comments(0)

2012年 03月 04日

このあいだの雪の日に、時々散策する芝離宮を覗いてきた。高速道路や新幹線、高層ビルに囲まれた大都会の芝離宮。春や秋の庭園は美しい。でも雪景色の庭は東京ではなかなかみられない。芝離宮、浜離宮は地元の馴染みの庭園だが、浜離宮に比べ、やや小降りでコンパクトな芝離宮には、石組みや州浜、涸瀧など、秀逸な造形が組み込まれたすばらし古庭園だ。なかでも池のなかほどに浮かぶ中島へと続く飛石は、他ではなかなか見られない作庭の造形だ。その昔、いまは淡水だが、近くの海水から潮水をひいていたこの池は、干潮時に水位が変化していた。中島まで渡るための飛石は、今は水に沈み海底の遺跡のように見てしまうが、その周辺の石組みも水面から美しく顔を覗かせている。時々微妙に見え隠れする石組の池は庭師によるアートだ。

そんな芝離宮の雪景色は予想に違わず美しかった。秋や春夏より、雪をそっと纏うことで、庭のコントラストが一段と深く、美しくなる自然色の妙。見慣れた石組みも形態が変わって見えてしまう。まさに新鮮。おそらくは作庭師も想像だにしなかったであろう?、ここにいたるまで自然に晒され古び、美しく変化してきた庭の景観は、まさに自然と庭師の技が渾然一体となった芸術だ。
私は自分の絵画の表現も、人造的な自然、自分自身の自然観の写しだと思っている。自分が自然の現象を、また自然であることを、どのように捉えて生きているか?カンバス、水と空気、湿度と関わりながらさまざまな現象を経て完成する抽象的な絵画は、製作中に起こる偶然や現象に引きずられないよう、また頼りすぎないようにするため、画家の精神を作品にできる限り反映させるための技こそが、画家の本領であるはずだ。
東京らしい、一瞬で消えてしまった庭園の雪化粧でした。
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# by ogatajun | 2012-03-04 16:16 | Comments(0)